アタマジラミ感染の原因になるもの:保育園・プール・洗濯物など

人と人が接触しやすい環境が原因

アタマジラミの感染は接触によって起こります。アタマジラミは昆虫の一種ですが飛翔能力や跳躍能力はないので、空気中を飛び回り人に寄生するということはありません。

必然的に、アタマジラミが感染するということは直接宿主と接触があったか、宿主が使用したものとの接触があったということになります。従って、アタマジラミの感染の原因となる場所は人と人が接触しやすい環境や、使用したものが放置され共有されやすい場所ということになります。

しばしば保育機関や小学校で子どもを中心にアタマジラミの感染が拡大することがありますが、子ども同士は大人に比べると接触が多い分、感染の確率が高くなります。

また、プールの時期に感染の拡大が起こることも多いので、プールの水を介して感染するというイメージもあるかもしれませんが、アタマジラミは泳ぐことができず、水中では頭髪にしがみつくので、プールの中では感染する確率は低いと言われます。

プールの時期に感染が広がるケースとしては、更衣室のロッカーを通してアタマジラミとの接触が起こることが原因である場合が多いようです。

当然、同じような条件が揃う場所であれば誰でもアタマジラミに感染する可能性があります。学校や保育機関で給食帽子を共有することや、赤白帽の貸し借りがあるかもしれません。部活等で使いまわすヘルメット、大勢で使う体操マットから感染というケースも多いようです。

大人でも、大衆浴場や大勢が集まるイベント会場など、アタマジラミに感染する可能性がある場所は数多くあります。もちろん家庭内においても直接的な接触による感染や、衣類や寝具を通して感染が広がる確率はより高く、しばしば学校や保育機関で流行したアタマジラミが家庭内でさらに流行するという事態も起こります。

清潔が不潔かは関係ありません

アタマジラミの感染は不潔や不衛生とはあまり関係がありません。感染の原因がアタマジラミとの接触なので、例え清潔で衛生的な人間であっても、触れる機会さえあれば感染します。

ただし、不十分な洗髪が感染の決め手になることがあります。しっかりと洗髪をする、小まめに洗濯やクリーニングを行うという方法はある程度有効ですが、それは不潔を解消することで感染を防ぐという意味ではなく、あくまで物理的にアタマジラミが取り除かれる機会が増え、感染予防の確率が高まるという意味になります。

アタマジラミの感染は、不潔だから感染するということでも、清潔ならば感染しないということでもなく、接触があるかないか?取り除く機会があるかないか?が問題となります。

接触が感染の主な原因になるが故に学校や保育機関で子ども間での感染が広がるケースが多いアタマジラミですが、イメージが先行すればいじめやからかいの原因になりかねません。傘を差さなければ雨にあたるのと同じくらい、対策をとらなければ誰でも等しくアタマジラミに感染する可能性はあるのです。

重要なのはこのことを多くが認知することであり、それぞれが他人に感染させたり、させられたりしないよう、アタマジラミの寄生に早く気付き、速やかに対処できるようにすることです。

アタマジラミを介した病気の心配はあるか

アタマジラミは頭髪に寄生する吸血昆虫だと知れば蚊のように感染症の媒体になるのではないか?という心配もあると思います。

コロモジラミが媒介となる感染症として、発疹チフス・回帰熱・塹壕熱が知られていますが、現在の日本ではほぼ終息状態と言ってよく、アタマジラミによる感染症の心配もいりません。

ただし、アタマジラミの寄生と繁殖により痒みが生じた頭皮を激しくかくことで傷ができ、出血が伴うことがあります。指先の細菌が傷口に感染する可能性はあるので、掻き毟らないように指導すること、爪を切っておくこと、それ以前に痒みが強くならない段階での対処が重要となります。

また精神的な影響として、痒みによるストレスや睡眠不足、駆除後もアタマジラミに寄生されているかのような不快感や妄想が残るというものが考えられます。二次的な影響を防ぐためにも、保護者が早く気づき、速やかに駆除を行う必要があります。

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